これらは全て『太極拳』を続けている人の口コミだ。
太極拳と言えば早朝の公園で多くの人々が集まっていそしむ中国の風景を思い浮かべる人が多いだろう。
だがそんな風景が最近では日本でもよく見られるようになってきた。「健康法」としての太極拳の人気の理由、またどのようにして健康を保つのか、その秘密を探ってみた。
太極拳を続けた結果どうなる?
早朝から集まる、と言えば日本では「ラジオ体操」がお馴染みで同様に思われがちだが、ラジオ体操や他の運動との大きな違いは太極拳が「気功法」であるという点だ。
そもそも「気」とは何なのか。
ヒーローもののアニメで主人公が一歩も動かず「気」で敵をなぎ倒すシーンなどが思い起こさせられるが、調べると「体内に流れる目には見えないエネルギー」とのこと。
エネルギーと言ってもさすがに現実世界で対戦相手を倒すことは不可能だが、「やる気」「元気」などという言葉があるように『生命を保つ力』と考えると分かりやすい。
その「気」の流れを良くすることで体内バランスを理想的な状態に保つための健康法が「気功法」というわけだ。
呼吸と体の動きを組み合わせることで体の機能を調整する他、基本姿勢や基本の「型」に集中することで自律神経を整え、心の健康を保つにも役立つ。
以上なんとなく理屈は分かった。だが目には見えず科学的根拠もない「気」というものをどこか胡散臭く思う人もいるだろう。
しかしながら人間の体というものは科学的根拠や西洋医学が当てはまらない事も多い。
例えば慢性的な肩こりや腰痛だ。
スポーツや事故でのケガと違って、原因を特定できる顕著な出来事もなければ有効な治療法もない。
整骨院でマッサージや電気治療を続けるもなかなか改善が見られず諦めた経験を持つ人も多いだろう。
また「心の病」についても同様だ。様々な研究がなされ新たに解明されたこともあり、症状が落ち着いて安定した「寛解」の状態となることはある。だが完治は難しいという。
これだけ医療や科学技術が進歩した今の世の中にあってなぜ?と思う気持ちもあるが、それだけ人間の体や心というのは不可解かつ神秘的なものということだ。
そう考えると「気」の存在を信じてみるのも悪くない。
さいごに
実は筆者も最近体の不調に悩まされている。
女性ホルモンの低下により自律神経が乱れ、倦怠感や抑うつ症状を引き起こす「更年期障害」だ。
入浴中は湯船にしっかり浸かるなど自分なりに心がけていることはあるがあまり効果は実感できていない。
ホルモン治療や漢方療法なども検討してみたが、高額であること、またそれらの治療を受けなければならない程度なのかどうかの判断がつかず思いとどまってる。
一度太極拳を試しに続けてみようかと本気で思っている。